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第23回全日本シクロクロス選手権大会

大会日:2017/12/10 大会名:第23回全日本シクロクロス選手権大会 場所:長野県南牧村(滝沢牧場特設コース) カテゴリー:ジュニア(40分) 出走時間:AM9:00 コースコンディション:雪・氷・セミマッド 結果:1位

 昨年の世界選手権遠征でヨーロッパの選手と走り、自分の中でのシクロクロスに対する考えが変わりました。 すべてにおいて全くの別次元だったことは今でもレース中に思い出します。

 ホーヘルハイデ(オランダ)のワールドカップでハイスピードなレースに付いていった時の苦しさはそれまでのレースで一番辛く、今でもあれを越えるハイスピードな走りはできていないと感じていて、ルクセンブルクでは落差の激しいテクニカルなコースを体験し、あそこを走れたら日本のコースは優しいものだと感じていました。

 今回はジュニア最後の年

「これまでのすべてを出して勝ちにいく」

 前日の試走は寒さを感じながら、細かくコースを確認

 落車しそうなところはわかっていても、レースになるとペースが上がるため、転倒を恐れず、リカバリーを早くしようと思いました。

 レースの朝は会場から5分もかからない宿のため、試走の用意をして試走時間に合わせて着くようにチェックアウト

 朝の試走は路面はカチカチ

 しかし、ルクセンブルクで凍結路面のレースを経験していたため、今回のコースは特に不安はなし

 このままのコンディションでレースがあることを望んでいました。

 スタートはランダムのゼッケン順になっており、2列目で日野選手の後ろ

 序盤は脚のある日野選手が出てくることは分かっていたので、離されないように絶対に付いていくと決めていました。

 いよいよスタート

 合図にうまく反応したものの、ストレートでの伸びがなく、前に行くことができず。

 それでもなんとか離されないように3人(日野選手、積田選手、自分)の先頭パックに入り、自分は敢えて先頭には出ず、後ろから二人の選手の走りを確認し、積田選手は下り区間が早く、日野選手は舗装路や平坦での巡航が早いため、勝負所はどこになるかを考えながら走っていました。

 しかし、凍った路面にフロントタイヤをとられ、何度かスリップで落車し、その度に開いた差を詰めるために踏んで追いつく必要があったため、かなり脚を使っていました。

 中盤も3人パックの展開が続き、日野選手が少し前に出たかと思うと、スリップアウトによりまた追い付き、積田選手がコーナーでリードしたかと思うと、舗装の登りで追いつくというなかなか差がつかない緊張した状態が続いていました。

 路面はまだ凍結した箇所が多く、全く気を抜けない状況のなか、3周目途中で日野選手が落車によるトラブルで遅れ、積田選手と二人になりました。

 頭の中では「この後どうすればいいのか」と考えていたところ、コース脇にいたブリヂストンアンカーの小林監督から『コータロー、前に出ろ!』との声が・・・

この時はまだ残り2周半残っており、序盤のハイペースで疲れがきていましたが、二人パックで走る積田選手の走りや息使いから、少し疲れている様子を感じ取り、ここが勝負所だと思い、短いストレート区間で一気に前に出ることにしました。

 先頭になってからは 自分のペース、自分のラインで冷静に走ることができ、2位の選手との差は、コーナーの折り返しや、観客の声援でどのくらいの差なのかが大体わかり、10秒~15秒のタイム差をキープしましたが、この差ではワンミスで追いつかれてしまう状況なので全く気が抜けない状況が続きました。

 ラストの周回に入ってすぐに転けてしまい、タイム差が7秒ほどまで縮まりましたが、ミスを忘れてタイム差などは考えず、自分にできる1番の走りをしようと思いました。

 たくさんの人の応援が聞こえ、ラストの周回は全てを出しきることができ、トップでゴールすることが出来ました。

 最後の最後までハラハラ・ドキドキのレースでしたが、そのドキドキを楽しむことができました。 こんなに駆け引きのあるレースをしたのは、シクロクロスでは初めてでした。その分、今までで一番うれしい勝利だと感じています。

 ゴール後には沢山の方が「おめでとう!」と声をかけていただき、本当に嬉しかったです。

 皆さんたくさんの応援、サポートありがとうございました。

 今回のレースだけでなくこれまでのレースでもお世話になりました野嵜さん、ありがとうございました。

苦しいときに皆さんの応援で、最後まで自信を持って走ることができました。

 今後の予定は、今月22日からベルギーに単身遠征をする予定で、東洋フレームの竹之内選手に帯同させていただき、2週間で4レースほど転戦する予定です。

 それに先立ち、上野サイクル様や試乗会に来てくださった方、その他関係者様からの応援資金をいただきました。本当にありがとうございます。

 ヨーロッパのレースを体で感じて、できることならUCIポイントを稼いで、たくさんの経験を積みたいと思います。

 たくさんの応援に答えられるよう、これからも頑張ります。

※写真提供 岡本恒治様

バイク:ANCHOR CX6(上野サイクル様) コンポ:105、ULTEGLA ペダル:MAVIC CROSSMAX SL PRO(上野サイクル様) ホイール:PAXPROJECT CXアルミホイール タイヤ:A.DUGAST リノ 32mm 空気圧: F 1.4bar 、R 1.4bar

レース前補給食:ニンジャエナジー(レモン味) サングラス:neon RAPID White レッグウォーマー:DECOJA裏起毛レッグウォーマー ヘッドウォーマー:DECOJAヘッドウォーマー グローブ:DECOJAロングフィンガーグローブ(DECOJARacing様)

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