大会名:第24回シクロクロス全日本選手権大会
カテゴリー:男子U23
結果:1位
今シーズンより年齢カテゴリーが一つ上がり、アンダー23での出場となった今年のシクロクロス全日本選手権大会
U23シーズン1年目ではありますが、タイトル獲得を狙っていました。
今シーズンのこれまでのレースの結果から、今回のレースを動かしそうな選手はある程度マークしていて、弱虫ペダルの織田選手がU23の中では一番力のある選手だと考えていました。それに続いて2週間前の同じ会場でのレースでの走りから竹内選手、江越選手等もマークしていました。
レース当日になって雪が積もるという自分にとってはプラスな展開になったことから、これまでの下馬評は崩すことができると感じました。
前日の試走時とはコースコンディションが大きく変わり、朝の雪の路面は砂浜に似た感覚で、タイヤはドライ用のシケインか、マッド用のリノ(Rhino)の2択になりました。
感覚としてはシケインの方が走りやすかったですが、最初から最後まで同じ雪質ということは考えにくかったため、マッドにも対応したリノで出走しました。
スタートまではDECOJA様のテントで準備させていただきました。また今回のレースのために、厚手のウエアを作っていただきました。これまで着用していたトラック用のワンピースウエアとはけた違いの保温性で、雪でのレースにピッタリでした。ゴール後に思えば、レース中に寒さやストレスを感じることなく走りきれたのも、このウエアのおかげです。本当にいつもありがとうございます。
(スタート)
スタートは1列目右側で、スタートとなる舗装路のコース上には4,5センチほどの雪が積もっていましたが、精神的にはここ最近のレースで一番モチベーションを高く持つことができ、体調も調子も良く、レースが非常に楽しみでした。
スタートはペダルキャッチに失敗しましたが、慌てずにキャッチし直すことができ、うまくペダルを回さないと進んでくれない路面に苦戦しながら最初のストレートをクリアしました。
スタート後のゲレンデ芝生区間は除雪してないことから、雪が深く、乗車ではほとんど進みません。
1周目前半は、織田選手が前に出てそれを竹内選手、江越選手と自分を含む4人ほどで追う展開に。レースはまだ始まったばかりであまり脚を使いたくなかったので、そこでは3番手につけて前走者の轍を走るようにしました。先頭では全く轍が無い状態で、どこを通っても同じですが、後ろなら轍がつかえるため楽に走ることができました。
集団が伸びて得意の下り区間に入る手前で前に出てペースを上げ、ひとりの選手が付いてきていましたが、フライオーバー(立体交差)の後の下りで少し差を開けて2周目に入っていきました。
前の周回よりも轍ができていましたが、降り続く雪で緩やかな登りや平坦な部分でも乗車できない箇所が多く、乗れないと判断したらすぐに下車で押し、ロスなく走ることを心がけました。
周回ごとにだんだんと2位との差を開けることができ、余裕を持って走れるようになりました。
最終周回は後ろとの差が2分といわれましたが、優勝は確信することなく、ただゴールを目指しました。
(雪で乗車できない区間が多くランニングしたことから、ふくらはぎはパンパンで攣りそうになっていました。)
最後のコーナーを抜けてゴールが見えたときには、真っ直ぐ走るのが精一杯な状態。
ゴールの瞬間は優勝した実感はすぐには湧かず、楽しかったなという気持で、ゴール後に沢山の人に「おめでとう!」と声をかけていただきとても嬉しかったです。
滅多に無い雪の降るレース、更に全日本という舞台で勝てたことに誇りを持ちたいと思います。
たくさんの応援、サポートをしていただいたみなさん、本当にありがとうございました。
使用機材
バイク:SPECIALIZED CRUX Elite
コンポ:SHIMANO ULTEGRA
ペダル:MAVIC CROSSMAX
ホイール:前後:NEXTIE カーボンチューブラー(父の手組)
Bike1
タイヤ:A.DUGAST リノ 32mm
空気圧: F1.6bar R1.6bar
ギア:F 42T R 32T-11T
Bike2
タイヤ:challenge シケイン 32mm
空気圧: F1.6bar R1.6bar
ギア:F 42T R 34T-11T
Photo by📷 Kayo Yamamoto 阿部 昌一 (Masakazu Abe) Decoja Sports
使用ウエア: DECOJA 裏起毛ワンピース(オーダーメイド) (DECOJARACING様)
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