2021 全日本自転車競技選手権シクロクロス

大会名:2021全日本自転車競技選手権シクロクロス

開催日:令和3年12月12日

会場:茨城県土浦市

結果:優勝(U23)



 今年で4度目となるU23カテゴリーでのシクロクロス全日本選手権大会。


 これまでU23の成績は、2018年優勝、2019年2位、2020年2位と最初の年に優勝して以来、シルバーコレクター状態になっていました。


 今年こそはという思いではありましたが、あまり気合を入れすぎるとスタートでミスをしたり泥沼にダイブしたりする可能性があるため今回はある程度の緊張感で臨むことにしました。


 コースは全日本選手権初開催となる会場で、起伏は少ないものの、テクニック、パワー、レースの進ませ方等、様々な力が試されるコースであったと思います。


 U23出場選手は、ロードとマウンテン両方の強者達があつまるレースとなりました。正直自分の中ではだれが勝つか全く予想がつかない状態でした。


 今回で2レース目となる東洋フレームのバイクは先週の関西シクロクロスマキノのレースでのフィードバックを生かし、ポジションの変更を行いました。(このあたりの変更は全て自分のフィーリングで行っております。) 

 

 まだ少し乗り切れていない感じはありましたが、このレース中も進化できる要素を探すチャンスとなりました。


【レース前】

 タイヤは前日試走の際に2種類(ChallengeTireのシケインとグリフォ)を試しましたが、転がり性能はやはりシケインがよかったことからレース本番でのタイヤはシケインを選択しました。


 スペアバイクは弟と共有でしたが、特に大きなミスが無ければ交換の必要はなく、このコースとレース展開の予想的にバイクチェンジを行うことはとても不利な状況になると判断し、バイクチェンジをしないことが重要であると考えました。

 

 ピットではこれまでの世界選手権や昨年の飯山大会でもお世話になった橋本さんに入っていただきました。信頼できるメンバーで臨むことでレースに集中することができます。シクロクロスはチームスポーツです! 橋本さんありがとうございました。


 しかし、調子が悪いこの身体でどこまでやれるかは未知数。いい方向になることを願いながら走るしかありませんでした。


【レーススタート】

 スタートはゼッケン1番、1列目真ん中。

 最後のアンダー23のレースにはもってこいのスタートポジションでした。


 スタートはうまくいき、5,6番手あたりを走ります。


 周回ごとにパック(集団)の人数を絞ることができ、レース中盤には3人(裕二郎、鈴木来人、自分)のパックとなりました。


 この3人でレースを進めるべく後ろとの差をコントロールしながらの展開となりました。小さなミスで3回ほどパックから離されましたが、落ち着いて復帰しアタックの機会を探しました。



 ミスで離れる度に足を使ってしまったのはもったいなかったし、後半は着いて行くので精一杯でした。最終周回までの記憶は必至だったためほとんどありません。


 最終周回の鐘が聞こえて少し牽制が入りながらのラップになりました。


 二人の雰囲気的にはスプリント勝負に持ち込みたいというのが伝わったので、スプリントになる前に仕掛けることは必然でした。



 その方法以外での勝つためのビジョンはありませんでした。しかし、どこで仕掛けるかが鬼門です。


 最終周回に入ってすぐのところで、コースサイドで応援してくれていた東洋フレームの竹之内悠選手から『攻めろよ!』の一言を聞き、自分がここまでの走りで攻めることができていないことを思い出しました。


 攻めるとなればポイントは一カ所しか思い浮かびませんでした。


 あらかじめ周回ごとにラインを探していたテクニカルなキャンバーセクション。


 レース中に試走みたいなことをしていましたが、勝つためには持てる全てを試します。


 陸上競技場の芝生に入った時点では思いつきませんでしたが、キャンバーの下りに入る前に、前を走る二人の気が緩まっているように思い、咄嗟に前に出る判断をしました。


 二人をパスし、最高のタイミングで下りに入りノーブレーキングで突っ込みました。そこからは前の周回に見つけたベストラインを通すことを意識して逃げるだけでした。


 後ろの状況は観客の視線や声である程度把握でき、最後まで逃げ切れると確信しました。


 最後の力を振り絞りながらミスをしないように最終コーナーを立ち上がりました。とても長く見えるホームストレートでしたが最後はしっかりとガッツポーズを決めてフィニッシュラインを1番最初に通過することができました。



 その時は勝った実感はありませんでしたが、いろんな人からの「おめでとう」という言葉と喜んでくださる表情から初めて実感が湧くと同時に、勝ってよかったという安堵に包まれました。


 ぎりぎりのレースでしたが、一度も負けるかもというネガティブな考えはありませんでした。ただただ勝ちたいという思いがあのチャンスにつながったと思います。この点は自分らしい走りだったかなと思います。パックで走っていた二人はとても速い選手でしたがこれから強くなってくると思っています。


 速いだけでは勝てないことはここ数年で実感するものがありました。さらに強い選手になれるよう常に努力する選手でいたいと思います。


 最後になりましたが、平素よりたくさんの応援、サポートをしてくださっています後援会、関係者の皆様、ありがとうございます。これからも応援よろしくお願いいたします。